タロット占いとカウンセリング
一見何の関係もなさそうですが、実はタロット占いとカウンセリングには共通点が多くあるんです!
タロット占いとは
タロットは、迷った時に解決策の糸口を探るツールです。
タロットは解決策の糸口を探るツール
私たちの日々は迷いの連続です。
- 朝起きて「どの服を着よう?」
- お昼ご飯に「何食べよう?」
- 好きな人がいる「告白するべき?」
- 仕事辞めたい「転職するべき?」 等々
そんな時、決断のサポートをしてくれるのがタロット占いです。
「どうしよう」と悩んだらタロットカードに聞いてみる。
そうすると心が整理されて、不思議と解決策の糸口が見つかります。
タロットで占う質問の答えは自身の中にある
日々抱える様々な悩み、悩んでいる時は答えなんて見えません。
混乱の中、自分ではどうすればいいのかわかりませんよね。
そう、自分では気付いていないだけで、答えは全て自分自身の中にあるんです。
例えば恋占いをした時に、「THE FOOL 愚者のカード」が出たとします。
彼との間に何か嬉しい出来事があった後なら「いい感じ♪」と感じるでしょうし、逆にネガティブな感情に囚われている時なら「駄目なヤツじゃん↓↓」と感じるかもしれません。
つまり、日々たくさんの情報を蓄えている貴方様の潜在意識の中に、質問の答えのヒントがあるんです。
大事なのは出たカードではなく行動
タロットは、時にズバッと核心に迫るようなメッセージをくれます。
たとえそのカードが「それしかない!」と思えるような意味に感じたとしても、それは選択肢の1つに過ぎません。
タロット占いをする時に、しっかりと具体的な質問を立ててから占うと、具体的な答えを出してくれます。
質問を具体的にする為には、真正面から悩みに向き合い、どうすべきかの選択肢を見つけ出す必要があります。
- 仕事を円滑に進める為に「どの人と組めばいい?」
- 子どもの苦手な野菜「弁当に入れるならどれ?」
大切なのはどうなるかではなく、自分がどうしたいか、どうするのかです。
人生はカードが決めるのではなく、貴方様がカードを通じて何を感じ、どんな行動を起こすのかが大事なのです。
カウンセリングとは
カウンセリングとは、クライエント様(相談者様)の悩みに対し、それを乗り越える為に必要な力を育てる方法を、カウンセラーと共に考えていくことです。
カウンセラーはアドバイスしない
カウンセラーはカウンセリングでクライエント様(相談者様)に対し、積極的にアドバイスすることはありません。
アドバイスしない理由はいくつかあります。
- クライエント様の自己成長を促す
- クライエント様自身で解決する力をつける
- カウンセラーに依存させない
これは、多くのカウンセラーから支持される「来談者中心療法」の考え方です。
より多くの人に適応でき、信頼関係を結ぶ際、とても効果的な療法といわれています。
カウンセリングでカウンセラーは、問題解決に向けてクライエント様(相談者様)と一緒に考え(共同作業)、解決方法に気付く経験をすることで、似たような状況に陥った時に、クライエント様自身で考えることができるように関わります。
タロット占いとカウンセリングの共通点
タロット占いもカウンセリングも、答えを提示しないという点で共通しています。
タロット占いもカウンセリングも答えを提示しない
タロット占いでは、初めに悩みと向き合い、具体的な質問を考えてから占うことで、解決の糸口を探ります。
カウンセリングでは、共同作業でクライエント様(相談者様)自身で考える力をつけられるように関わります。
つまり、タロット占いもカウンセリングも、人(カード)頼みではなく、自分自身で問題を解決できる力を養う為のものです。
自己啓発
タロット占い師は、カードの理解を深める為に日々カードに向き合っています。
少しでも的中率を上げる為、毎日ワンオラクルでの運勢占いをする占い師も多いです。(私の場合は、前日に「明日の運勢」を占っています)
自分自身と向き合い、自分をより深く知ることで、他人や世界を深く知ることに繋がります。
内省ともいい、自らの意識体験をみずから観察すること。本来意識体験は私的な性格を持つものであり、自己観察によってしか観察され得ないものである。(コトバンクより)
内観力を磨くと、物事の本質を掴めるようになり、カードやガイドからの様々なメッセージに気付けるようになります。
潜在能力が磨かれ、自立にも繋がります。
カウンセラーは、心理学に基づいた心理療法を用いてクライエント様(相談者様)と向き合います。
カウンセラーがカウンセリングの基本としている心理学には、「認知心理学」「人間性心理学」「新行動主義心理学」の3つの学派があり、2つ目の「人間性心理学」は、クライエントが自分で問題解決できるように成長を支える心理学派です。
人間性心理学は、人間の「問題を解決する力」「問題に気付く力」を信じて支えることで、相談者の本質的な成長を促し、再発を予防する効果があることから、多くにカウンセラーに支持されています。
自分自身が幸せであること
タロット占いでは、占い師自身が幸せを感じ、日々を楽しく生きていることはとても重要です。
幸せの定義は人それぞれです。
日常の些細な出来事(例えば晩ご飯のおかずが好きなものだった。好きな人と一瞬目が合った等)に喜びを見出し、幸せを感じられる人は幸せな人です。
逆に、日常の些細な出来事に気付かず、悪い面ばかりをクローズアップしてしまう人は幸せでしょうか?
私たち占い師は、まず自分の内面に目を向け、しっかりと自分と向き合い、自分自身が楽しく幸せであるよう意識して毎日を過ごしています。
また、様々なご相談を受けながら、その相談内容を自分と照らし合わせ、共に成長することも大切にしています。
カウンセラーが行うカウンセリングの基本姿勢の中に「自己一致」というのがあります。
自己一致とは、首尾一貫して表裏がない状態のことをいい、カウンセラーが自分自身についてきちんと理解できていることを指します。
カウンセラーが自己一致していることで、クライエント様(相談者様)はカウンセラーを表裏のない信頼できる人だと感じます。
自己一致する為には、「理想の自己」と「現実の自己」を一致させる必要があり、自己を一致させることで安定した状態を保つことができます。
つまり、自分の理想(例えば健康である。幸せである。親友がいる等)が自分の現実でも行われていれば一致することになります。
カウンセラーは、自己一致させる為に、自分の内面に目を向け、しっかりと自分と向き合い、自分自身が楽しく幸せであるよう意識して毎日を過ごす必要があります。
まとめ
一見関係なさそうなタロット占いとカウンセリングですが、意外にも共通点がありましたね。
私はもともと療育という仕事の中で、保護者さんからご相談を多々受け、悩みが解決したことへの感謝の言葉も多く頂いてきました。
また、自分自身が職場の人間関係で悩んだ時に占いをしてもらい、保護者さんから頂いたのと同じ、感謝の気持ちになったことがきっかけでカウンセリングの勉強をし、占い師になりました。
タロット占いを通じてお悩みを聞き、タロットとカウンセリングで解決への糸口を探っていくのは、タロット占いだけでもカウンセリングだけでも足りないくらい、大きなメッセージを感じます。
この確かな手ごたえは、様々な悩みを抱える多くに方々に、自分自身で解決できる力をつけて頂けると確信しております。
これからも、1人でも多くの悩める方々の道標となっていきたいと思います。