タロットカードをめくった瞬間、この死のカードが出ると「うわぁ~!」「ギャ~!」となりますね(笑)
死のカードは、悪魔・塔も合わせて、タロット3凶カードとも言われます。
でも心配しないでください。
見た目は少し怖いですが、この死のカードの意味は、そんなに悪くはないんです。
それでは、タロットカードの「13番 死のカード」について理解を深めて参りましょう。
「12.THE HANGED MAN 吊られた男」の次が「13.DEATH 死」です。死神とも呼ばれます。
「愚者の旅」
得ることは、同時に、失うことである。
それでは死について掘り下げていきましょう。
死のイメージ
死のカードを見てみると、白馬に乗った死神が、静かに進んで行く様子が描かれています。
周りでは、男性と女性が息絶え、子どもと黄色い衣装の神官が佇んでいます。
死神は、何者をも容赦なく切り捨てていく存在です。
この場面だけ切り取って見てみると、とても残酷に感じますね。
けれどカードをよく見てください。
死神がまたがっているのは白馬です。
そして、遠くでは太陽が昇りつつあります。
死のカードは、肉体の死ではなく、精神や人との関係、環境等の一新を表しています。
不必要なものは終わり、整理されていきます。
それがどんなに大切なものでも、不必要ならば終わりを迎え、新たな何かがスタートするのです。
死の意味
タロット占いをした時に死のカードが出た場合、どんな意味があるのか考察していきましょう。
死のキーワード
死の基本のキーワードは「さだめ」です。
死が示すのは、次の段階へと進む為の区切りです。
受け入れれば次のステージへと上がれますが、現状にこだわり留まるならば、身動きが取れないまま苦しみが長引くこととなるのです。
死の主なキーワードは…
崩壊、終止符、終わり、限界、中止、終焉、停止、強制終了、新たな始まり
この他にも意味合いはたくさんあります。
カードを見た時のイメージやインスピレーションを大事にしてください。
死が正位置で出た時の意味
死が正位置で出たら、もたらされる変化を受け入れようとしています。
ショックは大きく、心が引き裂かれるような痛みを伴い、悲しみや寂しさを感じるでしょう。
しかし、そこから新たな自分へと生まれ変わることができるのです。
自分にとって必要な変化なので、受け入れることで上の段階へと進むことができます。
死が逆位置で出た時の意味
死が逆位置で出たら、まだ現状にしがみつく気持ちが勝っています。
状況は停滞し、辛い状態が長く続いてしまいそうです。
死が告げる終わりと始まりは既に決まっていることであり、簡単に変えられるものではありません。
心を決め、勇気を出して潔く踏み出してみることが大切です。
死の逆位置のキーワードは…
再生、再スタート、起死回生、新展開
死の解釈
実際にタロット占いで死のカードが出た場合、どのように解釈すれば良いのか、占い内容別にみていきましょう。
恋愛占いで死のカードが出た
正位置の場合は、恋が節目を迎え、新たな局面へと向かいます。
それは別れや破局かもしれませんし、全てが白紙に戻るような激変かもしれません。
しかし、終焉は必ず次の誕生へと繋がっていきます。
逆位置の場合は、起死回生のチャンスを示唆します。
終わったことが再生する意味を持ちます。
ダイレクトに復縁や再婚を示すこともあります。
仕事占いで死のカードが出た
正位置の場合は、八方塞がりな状態です。
何か手を打たないことには前に進むことができません。
改革や前進が求められています。
敗北感を感じ、将来への希望を見失っているかもしれません。
逆位置の場合は、やり直すチャンスが到来しそうです。
新旧交代の時期に差し掛かっています。
奇跡的な復帰ができるかもしれません。
計画を一新することが重要です。
人間関係占いで死のカードが出た
正位置の場合は、別れを覚悟しなければならないでしょう。
全てを白紙に戻してやり直したいと思っています。
人との溝が深まり、修復は難しそうです。
逆位置の場合は、仲直りへの下地が作られようとしています。
誤解が解け、遠ざかっていた人との関係が戻りそうです。
会えなかった人と再会する機会が訪れるかもしれません。
死のまとめ
死は、不要なものをバッサリと切り捨ててくれます。
捨てると新しい物が入ってくるスペースが空くので、必然的に新しい時代の風が吹き込みます。
不要なものと言っても、自分にとって大切なものだった場合、その出来事は悲しいこととして映るかもしれません。
でも、長い目で見たり振り返ってみた時に「あぁ、あれは必要なことだったんだな」とわかる日が来るはずです。
もし死が出たら、正位置なら思い切ってリセットです。
生まれ変わった気持ちで出直してみてください。
逆位置なら、古い殻を脱ぎ捨てて、新しい自分に生まれ変わるべきです。
過去を振り返らなければ、素敵な未来が見えてきますよ。
命あるものは、いつかは死を迎えます。
誰もその宿命から逃れることはできません。
終わりは始まり。
終わらせることで、新たな何かが始まるのです。